・ 嫁の余計なひと言が招く相続トラブル 「もらえるものはもらっておけば?」
報道によると、 遺産相続関連の専門家が好んで使う造語に、「争族」という言葉があります。もちろん語呂合わせで、遺産を巡って家族同士が争う様子を表現したものです。くれぐれも、将来の「相続」が「争族」にならないように注意しましょう、といった感じで使われます。
この「争族」という言葉に対しては、常に一定の反論が出ます。「うちの子に限って、相続で揉めるなんてことはない」「うちの兄弟姉妹の間柄だったら、親の遺産分けは円満にできるはず」といった、家族の争いは起こらないという想定に基づいたものです。たしかに、そう信じたいのが人情です。しかし残念なことに、実際の相続の現場では、これらの信念が幻想と消えてしまう場面がしばしば出てきます。なぜそんなことになってしまうのでしょうか。
理由はおそらくシンプルです。人が亡くなったあとの遺産分けというものは、「うちの子」や「うちの兄弟姉妹」だけの問題では収まらないからです。現実の遺産相続は、財産を相続できる人の妻や夫、子供やその他友人など、隠れた当事者や想定外の関係者の意見を巻き込んで進行します。「うちの子」に限っていたら揉めなかったのかも知れませんが、実際には「うちの子」以外の人々が多数影響してくるので、予想に反した結果も起きてしまうのです。

